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*現在サンテレビにて再放送中の番組です。関西以外在住の皆様は、バンダイチャンネル・アマゾンプライム他をご利用の上、視聴の機会を得られれば、大変幸いです。 本作は数話毎に話を区切るドラマ風味な形式をとって居るものの、そこまで厳密に用いている事柄でも無し。 それよりも人間ドラマの進行に力を注ぐ方であり、その上でフロスト兄弟共の本格始動をもって、販促面でも活躍も忘れないと、大変に堅実な構造を取って居ます。 確かにそれを型に嵌まったスローペースなものと見做す事も可能でしょうが、兎に角突拍子も無い事ばかり続いた前作前々作と比較すると、じっくり味わえる所もあると、放送当時より抱く所があるものです。 『原因は解らんが、神経組織の崩壊が始まって居る、このままだと持って一週間・・・』 『そ、そんな?!』 オルバが気障な事を口走っていたのは、実の所嘘偽りが無いものであり、奴等にとってはニュータイプなんぞ殺したくて堪らない、目障り極まる存在であるものでした。 ・・・皮肉な話で、そんな執着もこれより始まるガロードとの腐れ縁の果てに、徐々に順序が入れ替わり遂には忘れ去る事となるのですがそれはさておいて。 『それなりの施設があれば何とかなるんだが・・・そんな場所が何処にある?!』 前話でテクスが活けられた花をどかそうとしたのも、現在の地球環境ではどんな未知の病原菌が涌いて居るか解らんが故でしたが、幾ら何でも容体悪化が早過ぎると苦悩した事でしょう。 真剣にオルバは殺す気で服毒を仕出かした様ですが、ジャミルがそれをどうにかすべく動くかどうかに関しては、勘定の外にあった形。 『いいや、ある!』 ・・・唯忌まわしきニュータイプの見本とも言うべき彼の判断を前にして。 早々に15年前の死に損ない等と、易く見ては不味いと改めた形でした。 『えぇぇ?!アルタネイティヴのラボをまた襲うんですかぁ?!』 唯でさえ、此処までで少なくない手間暇をかけてティファを拉致していたものですが・・・。 『簡単に言ってくれちゃうねぇ、なー?』 『私は良く“事情を知らない”のでぇ・・・』 『作戦は一刻を争う!』 その事由に関して周辺に特に説明していなかった事が、今になって響いて来るものでした。 『攻撃目標はアルタネイティヴ社、ラボの医療施設・・・此処を無傷で確保したい』 『ちょっとタンマだよジャミルさん?その御仕事を引き受けるかどうかまだ応えちゃいないぜ?』 『報酬は十分に出す』 それに普通に考えても、警戒状況が段違いに跳ね上がった施設目掛けて、無策で突撃する等・・・普通に考えればハイリスクが過ぎる。 『おおし乗ったぁ・・・』 『勝手に乗ってな!』 『え・・・』 この辺りのスタンツが明確に出るもので、報酬につられかけたウイッツを冷徹にロアビィが嗜めるもの。 『ラボには一度奇襲をかけてるんだ、奴等は前以上にガードを固めてるだろう・・・そこへホイホイ乗り込んで行くなんてちょっと御人好し過ぎるんじゃないの?』 『危険は承知している、だが・・・』 『行かなければあの女の子が死んでしまう、でしょう・・・けどそれが解らないんだよね』 『その疑問は私達にもあります。私達は常にキャプテンを信じて行動しています・・・ですが今回は腑に落ちない点が多過ぎます。どうしてキャプテンは、あのティファ・アディールと言う少女に“固執”するのですか?私達が生命を張るだけの価値が、あの少女にはあるのですか?』 ・・・この時両者私利私欲で動いて居るのは間違い無いにせよ、向けている方向は己に限ったものでは無かったりするのですがそれは後日にして。 『愛だ、なあんて言わないでよ・・・っ?!ま、応えによっちゃこの御仕事はキャンセルだな』 『おーよ、俺もだぜ』 『そーやって直ぐ他人の影響受けるんだからぁ・・・』 『るせぇ』 サラ達に詰められて重々しく口を開くものでしたが・・・。 『15年前だ・・・15年前、“俺は”連邦の兵士として戦争に参加した・・・モビルスーツ“ガンダム”のパイロットとして』 確かにそれは個人の感傷であると同時に、信仰めいた贖罪の意味合いが強過ぎる所がありました。 『あの悲劇は俺が引き起こしたんだ』 先代のガンダムXパイロット・・・ジャミル・ニート。 『かつて戦争があった・・・一つのコロニーの独立運動に端を発した紛争が、地球とコロニーの全面戦争と言う、最悪の事態となったのだ・・・戦争が膠着状態となって八か月、コロニー側は戦争外交の賭けに出た』 15年前にニュータイプの能力を見初められて、連邦軍が投入したニュータイプ兵士の一人であり。 『地球に甚大な被害を及ぼすコロニー落とし作戦を切り札として、地球側に降伏を迫ったのだ・・・これに対して地球も、極秘に開発していた決戦兵器、モビルスーツガンダムを導入、徹底抗戦の構えを取った・・・そのガンダムGX-9900に乗っていたのが、15年前の私だった』 その中でも切り札たるXを託される様な、極めて優秀な素養を持っていたのがジャミルだったのです。 『コロニー迎撃作戦に導入された、“無人のビットモビルスーツ”をコントロールするには、私の様なニュータイプが必要だったのだ・・・』 軍に言われるがまま、革命軍側の無数の将兵やニュータイプと殺し合い、その果てにコロニーを潰し地球を終わらせた大罪人。 『だがこの一撃が、人類史上最大の悲劇を招く引き金となった・・・勝利を焦った革命軍は作戦を強行、連邦軍も一歩も退く事無くこれに応戦・・・それから後は、知っての通りだ・・・戦争は激化し、全てが滅んだ・・・俺達ニュータイプは戦争の道具として駆り出され、その多くは死んで行った・・・』 ・・・等と当人は気に病んでいるものの、話を聞いたサラ達の調子からも、それは余りに気負いが過ぎる所でした。 『前の戦争で特殊能力を持った兵士が居たと言う噂は、本当だったのですねぇ・・・』 『キャプテンは、今もその力を?』 『いいや、“無理に使おうとすれば”酷い苦痛を味わうだけだ』 『そっかぁ・・・ティファーって娘、そのニュータイプとか言うモンだったんですね・・・』 彼が撃ってくれたコロニーが、残りの人類を潰していたやもしれないのです。 責務を果たしただけの男だけに、怨みを抱く方が無理筋と言えます。 『その可能性は十分に有る。だからこの手で護ってやりたい・・・ティファだけでは無い、もしも他に同じ力を持つ者が居たら、どんな犠牲を払ってでも守り抜く・・・これが、私がティファ・アディールに拘り続ける理由だ・・・』 15年と言う過ぎ去った月日は、若き新世代にとっては常識であり考えても仕方が無き悲劇であり。 『これで、満足か?』 『はい!』 『キャプテン、代わります!』 『・・・すまん』 そんな事より如何にして生き延びるかを模索する方が重大毎であった。 『難しい話は良く解んないけど・・・私も、OKだな』 『・・・感謝する!』 “Xと共に地球に墜ち”、裸一貫でも立ち上がってフリーデンを率いる様になった今のジャミルに認められ、誇りをもって生計を立てられている事をサラはおろか、シンゴやトニアまで理解している方だったのです。 『“悪いが”、俺は抜け!』 『え・・・』 『俺も辞めさせて貰う』 ・・・何より此処で手切れを示して来たウイッツとロアビィすら、一切の恨み言無く後腐れの無い様子を見せて来たのです。 『ヤなんだよねぇ、そう言う思想がかかってるの』 『俺も気に入らねぇ、話が重た過ぎらぁ』 『そう言うだろうと思って居た。無理には引き止めん、今日までの報酬は契約通り支払う』 ・・・それだけ大真面目にジャミルが生き抜いて来た事の何よりも証明でした。 『じゃ、これにてオサラバだな』 『荷物纏めようぜ』 『ああ、そうしよ・・・』 勿論。 15年前に取り返しのつかないものを奪われた者達にとっては、その限りでは無い。 『これだからフリーの人間はねぇぇ・・・』 『貴方は、どうするの?』 『私は助けて頂いた恩がありますのでぇ・・・是非協力させて下さい・・・』 彼がXと為してしまった原罪は、この後も重く伸し掛かって来るものとなります。 『・・・頼んだ俺が、馬鹿だったよ・・・』 ジャミルの告白をもって、ウイッツとロアビィは離艦を選択するも、全部盗み聞きしていたガロードに多少食い下がられる羽目になります。 『ヤな目で見やがって・・・け・・・身の程知らずがよぉ・・・』 ・・・やや強めに蹴りまで入れているウイッツではあったものの、最終的に諦め見限って来たガロードの姿に、平気で居られる程ドライなプロでは居られないのが、彼の良い所であり弱みでもある。 『身の程知らずか・・・餓鬼ん時は皆そーだろ?自分に出来る事と、自分のやりたい事との区別が“無い”・・・たった独りで世界を変えられる気もすれば、ちっぽけな自分に苛立つ時もある・・・それが、餓鬼の頃、って奴さぁ』 『やけに肩持つじゃねーか?』 『真坂!大人は付き合い切れないって意味だよ!』 『ふぅん?』 ペラペラ詭弁を口にして冷笑している風なロアビィも同様で・・・実の所悪魔の眷属として仕上がるのも、もう間も無くと言った具合でした。 『・・・それにしてもあの野郎、ヤな目だったぜ・・・』 『さらば少年よ・・・なぁんてね!』 ・・・こう見ると、ガロード自身が有する不思議な魅力と言うのも、早くも男たらしかつ女たらしめいた所があるもの。 『読書の邪魔をせんで貰いたいなぁ』 『え?!』 『外に居る、用が済んだら呼べ』 現在の所、その行動原理は一途過ぎる所にありましょうが・・・その奥にある純粋過ぎる心意気を早くもテクスは見抜いており、見舞いの為夜襲寸前だったガロードの無礼も、小粋に流すものでした。 『ティファ、ごめんな・・・俺が、馬鹿だったからこんな事になっちまって・・・俺、誤解してたんだ、あのジャミルって言う人・・・てっきり悪い奴だとばっかり思ってたんだ・・・』 尚テクスはジャミルと戦前からの付き合いがあり、何度か軍医として彼を診た事がある模様です。 『でも本当は全然違ってた、俺なんかよりずっとティファの事を大切に思ってた・・・何だか俺、自分が情けなくなっちまって・・・』 『見舞いはそれくらいにしろ!人が来るぞ?』 幾度と無く戦線に投入されたジャミルではあったものの、深刻な不調を来す事は無いまま、人類破滅の引き金を引いてしまった訳ですが・・・。 『また来るから、死ぬなよ・・・絶対、死ぬなよ?!』 『また来る、かぁ・・・この次まで、持てば良いが・・・』 全てのニュータイプがそれで済んだ訳が無かった事も、多少は知る方でした。 〈赤いバルチャーサインは、協力要請を意味する・・・戦力を欠いたジャミルは、同じバルチャー仲間に応援を要請したのだ〉 いざともなれば我が身顧みず、無鉄砲と言える程に難局に飛び込める。 ガロードはそんな所までジャミルと似たり寄ったりな箇所がありますが、ジャミルとて15年築いて来たコネと人脈は馬鹿に出来ないものがあります。 『大したもんだ、ウチのキャプテンは!』 『人徳って奴よぉ』 『これだけのバルチャーが揃えば、何とかなりそうですね?キャプテン』 『うむ・・・』 先日、野良バルチャー共が打ち上げたバルチャーサインは白旗の意味合いでしたが、ジャミルは近場の同業者目掛けて協力要請を打診。 儲けがあるかも解らない、アルタネイティヴ社再襲撃作戦に際して、3隻もの陸上戦艦が合流して来たのです。 『・・・奴等は正面から来ます』 『え?!間違い無いのか?!』 『“私達の力”を御疑いですか?』 『い?いやぁ・・・』 いずれも自前のモビルスーツ部隊を有し、ジャミル当人へも信任がある。 フリーデンも未だXに加えて謎のモビルアーマーが健在であり勝算は十分・・・と言いたい所ですがオルバはとんだ獅子身中の虫です。 『当然です・・・でもいずれ解りますよ・・・っ?!GXを出すのか?』 『そうだ!ティファの容態は一刻を争う!月の出る時刻と同時に作戦を開始、サテライトキャノンで一気にケリをつける!』 ・・・と言うよりも、はっきり言って彼とシャギアらフロスト兄弟の脅威度は、何時如何なる戦地だろうが通用する程厄介なのです。 『でもパイロットは?』 『あのガロードって子??』 『・・・いや私が出る!』 『『『えぇぇ?!』』』 ・・・宇宙世紀含め、ニュータイプなら多少持っている他者との感応能力。 これをこの兄弟は両者間に限り、距離を問わず(実際の限界は不明なれど恐らく地上~衛星軌道程度なら・・・)テレパシー交信を可能としており、お蔭でジャミル達の襲撃計画は殆ど全て筒抜けに。 『成程、月の力を借りる気かぁ・・・』 『何を、言って居る??』 『人手を少し、御借りしたい・・・奴等の裏をかきます』 フォンも多少訝しがってもオルバの言い分を納得したのも、ニュータイプ能力があるなら、そうした人智を超えたセンスを有していても不思議では無いと、理解があったからでしょう。 『解ったよ、兄さん』 『月の出ぬ間に奴等を叩く』 ・・・唯本作の連邦軍が定義しているニュータイプと言うのは、極めてその判定基準が狭い。 これ程の鬼才を然して有効活用出来て居なかったのは、どの陣営も“幻想”と言うか“神話”に縋ったからであり・・・その打破こそがフロスト兄弟の生き様と言えるものでした。 『頼む!俺にガンダムを“貸して”くれ!ティファの為・・・いいや、ティファ“達”の為に俺も戦いたいんだ!』 『貴様・・・?!』 『さっきの話、聞いてたんだ・・・』 『・・・GXには、私が乗る!』 その大望を果たす最中において、フリーデンの存在等炉端の石ころ程も認識していなかった事でしょうが、それは大間違い極まりないものであった。 『ひょっとして、治ったのかジャミル?!コクピット恐怖症が!』 『あ・・・』 『あぁぁ・・・ごめん・・・』 『コクピット、恐怖症??』 ほぼ残りカスみたいなジャミルを易く見た事。 『言うな・・・戦争の後遺症だ・・・』 『そうだったのか・・・だったら、尚更・・・?!何だ?!』 そのジャミルが才気を見抜いた、メカニック主任たるキッドを初めとしたライトスタッフを。 『見るが良い、ガンダム“アシュタロン”の真の姿を!』 『何だ?!アレもガンダムだったのか?!』 『・・・ティファ?!』 ・・・何より後より“永遠の好敵手(ライバル)”とまで高く羽目になった、ガロードと言う唯一無二の男と。 『麗しの姫君よ、お助け致します・・・』 此処で出会い、そしてこの場で仕留め切れなかった事は・・・皮肉な話ですが悪としての格を増々磨き上げる結果に繋がる事となります。 ・・・そんな彼等を同胞として、悪役ガンダムとして戦い抜くのが「アシュタロン」。 背部の巨大なバックパックに懸架される形で、ガンダム一機が丸々収まって居るもので、ヴァサーゴ同様ビームサーベル以外に手持ち武装は乏しいものの、代わりに背部クローアームが大分芸達者。 『っ?!あぁ?!止めろぉぉ!絶対安静なんだぞぉ?!』 フリーデンの横っ腹を豪快に貫きながらも、ティファを潰さず済ますくらいには繊細。 流石にベッド毎確保するのは無理なので、本来の腕とあらかじめ仕掛けていたであろう緩衝材込みで確保。 ・・・この間概ね自前の推進力だけで浮いて居るのだから、途轍も無い推力を有した機体でもありました。 『上手く行ったよ兄さん』 『流石は私の弟だ・・・さぁて、後は連中の始末だけか』 そんな出来た弟の仕事ぶりを褒め称え、シメに入って来るのがシャギアのヴァサーゴでしたが、コイツも必殺兵装たる「メガソニック砲」の御披露目を仕出かすものでした。 『ヤバいぞぉ・・・?!』 “悪のガンダム”に相応しい腹ビーム砲(フルアーマーZZ?設定だけなんでノーカンでしょう?)をコイツは有しており、腰部装甲そのものが持ち上がって砲口を露出させ、腕部クローもこれの反動抑止が主目的とされるもの。 『黄昏時か、死ぬには相応しい時間かもしれないねぇ』 『月を見ぬまま、地獄に落ちろ』 胸部装甲の意匠も含めて、まるで大口を開けた怪物の如き禍々しさを、これでもかと見せつけながら炎硫を迸らせて待て、次回・・・と中々心憎い事をするものです。 ちなみにこの二機、原型として「ベルフェゴール」なる機体が存在し、搭乗者を使い捨てにするレベルで余りに負荷が大きく、機構の省略、分割を図ったのがヴァサーゴとアシュタロンだとか。 ・・・唯コイツ存在そのものが忌み子っつーか不義理の極みっつーか。 設定上型式として“GB-9700”と振られているのですが、この9700番台は本作の設定担当が、同期・・・そして未だ絶賛展開中のクロスボーンガンダムの型式“F97”に敬意を表して敢えて欠番にしていたのです。 それをゲームオリジナル機とは言え変にやらかしたのは無礼でしょう。 ・・・こんな浅い裏話すら知らないで勝手にでっち上げるのもどうかと思いますし、知っててやらかしたなら尚最悪です。 シェアワールドとして見るなら、後に続く事も十二分に考えられる事柄はもっと慎重になって貰いたい所です。 権利があるなら何しても良いとか、驕ってもらうのは本当に宜しく無い所です。 〈フリーデンは、“謎の”フロスト兄弟の猛攻を受け、窮地に陥った〉 脱線はこれまでにして、本作は普通は最終決戦とか山場に顔を出させる様な大物が頻繁に出て来るものであり、都度都度サテライトキャノン含めて大立ち回りをもって乗り越えていく事となります。 〈更にフォンの“バルチャー”殲滅作戦が、モビルアーマー“グランディーネ”の砲撃を連続させる・・・ジャミルはガロードとティファの力を借りて、一か八かの賭けに出たっ!〉 そのトップバッターが「グランディーネ」。 戦前革命軍が投入していた大型砲撃機であり、殆ど城塞か何かめいた4つ脚をしたデカブツ。 『銃爪(ひきがね)はお前が引け』 これをもってジャミル達の撃退をフォンは企てるものですがしかし・・・共々に狙われている事まで察せれる程、フロスト兄弟共も便利な存在では無かったりするのでした。 #
by zendam
| 2026-02-08 00:10
| レビュー
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Comments(0)
前作上映時に個別の言及を避けたのは、流石に前世紀に執筆されたモノを下地にしたものを、金を出してでも見るべきであろうとか、喧伝するだけの意気地が無かったが故の事でした。 これより5年余りもの月日が経過し、スレッタ達の場繋ぎの為にTVエディションすら放映された今となっても・・・本作はマトモな意味でガンダムとしてカウントして大丈夫なものか思い悩む所があります。 そう悪い意味では無くて、別の意味合いが強い。 最早ガンダムを下地としただけの、エンタメ色の強いアニメ映画として仕上げられるだけの異能者が、バンダイナムコ内部では育ちつつあるのでは無いかと、良い意味で戦慄を覚える所があります。 唯、最初に吐いてしまいますが、方向性が直近作とは真逆の位置にあるせいで、真っ先に視覚面の煩雑さがネックとなっています。 余りにモビルスーツの戦闘シーンに関しては暗過ぎます。 前作での難所は緩和どころか悪化していると断じて良いものであり、流石にコレは演出担当の不手際を疑う程のものでした。 ・・・唯その暗黒の元で繰り広げられた惨劇を思えば、こうでもしないと見るに堪えないモノが映り込んでいるのやもしれませんが・・・。 しかしその一方で精神性はまだまだ無垢なままであり、そこに情欲の絡む生臭さが薄い事もあって、周りがあっと言う間に彼女に絆されるのも、無理無きカリスマを描いたものと称せるところでした。 ・・・その分ハサウェイの凄惨さは原作の比では無い。 正確に言えば、本作のハサウェイは原作小説とは別の人間だと、今回の一作にて“確定”してしまったもので・・・端的に言えば、ほぼ直接死に至らしめた者が一人多い。 原作においては、クェスを直接殺めたのは彼そのものでしたが、劇場アニメ「逆襲のシャア」から地続きである本作の場合、逆にクェスは死の数秒前に仏心を発揮してハサウェイの盾となり散って、彼はその仇として友軍の・・・。 お蔭で彼の罪科への後悔は更に増し増しになったと解釈されるものであり、これでは彼の運命はマフティーに歪められたと言うより、元より破滅を乞い望む様になった哀れな病人に、指向性を与えて延命を行って居るに過ぎないとすら、邪推せざるを得ない程です。 その精神はとうに蝕まれ果てており、本作クライマックスにおけるレーンとの再戦においても一層正気を欠く事態を招いて居ます。 レーンとパイロットとして相対したのは初めの内だけであり、後は己から湧き出た“狂気の産物”と独り相撲をしながら、彼をもののついでで嬲り者にして消し去る寸前でしたからねェ・・・こうなるとクェス“達”は、ハサウェイの血肉に焼き付いた影法師等では無く、丁度レーンが持ち出してしまった“依代”を頼りに、黄泉から何としてもハサウェイを止めんとしたものの、振り払われてしまったのでしょうかね・・・。 そんな狂人の胸元まで、己の破滅も顧みずにギギは飛び込んでしまった形ですが・・・史実とは違って彼女への躊躇いも抱く事無く、ハサウェイは受け止めてしまった。 この辺りの余波を受けてか、本来もっとハサウェイやギギに執心している筈のケネスの描写が欠いて居る様にも感じる所はありました。 どうあれこのまま、ハサウェイは破滅目掛けて突き進む他無かろう所なのか・・・寧ろ早々に楽になった方がマシなレベルの疲弊ぶりではあるんですが・・・。 そんな運命を少しは曲げる様な女神様かと、ギギに求めるのは不作法ではありましょう・・・寧ろもっと悪い方へ諸共転がるまいかと言う、うっすら不安すらあるものです。 #
by zendam
| 2026-02-01 21:22
| レビュー
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*現在サンテレビにて再放送中の番組です。関西以外在住の皆様は、バンダイチャンネル・アマゾンプライム他をご利用の上、視聴の機会を得られれば、大変幸いです。 ナメた脚本の犠牲者であったマシュマーとは一転、堀内賢雄氏の実力を余す事無く引き出した、第二の主人公と言えるのがジャミルとなります。 アムロとシャアの役割を足して割った様な所がある故か、非常に決断力と面倒見が良く、結果的に終始ガロードとティファの道筋を切り開く為に奔走していく苦労人であります。 例え悪魔の力があろうが無かろうが、如何に頼れ信を置くに足る大人の存在が有り難いかを。 彼や彼の脇を固めるテクスの様な存在を見ると痛感するものです。 この男達の様な傑物が居れば、生き急ぐ事は無かったろうにと・・・思わずには居られん場面が、他所ではありふれたものですから。 『もっと接近しろ!』 『でも、さっきの攻撃が・・・』 ジャミルなる男が、如何なる経歴にてフリーデンを率いる様になったのか。 その辺は次回触りだけ語ってくれる所ですが、どうあれこの地獄の15年を生き抜き、組織の長として君臨して来ただけの事はあると、早くも示して来るものです。 『“直ぐには撃てん”・・・サラ、後を頼む!』 早速ティファ救命の為にフリーデン毎接近を指示するものですが、周りを粗方皆殺しにしたばかりの破壊兵器目掛けて、無体共言うべき事を口走って居るもの。 『あ、キャプテン?!』 『く・・・ああ?!くぅぅ!チャージに時間がかかんのかよぉ・・・何?!』 しかしサラ以下、ブリッジの面々は一言で黙り込むもので、今回のみならず度々その優れた判断力をもって、生命を繋ぐ所か確かな利益を齎して来た功績が伺えます。 『投降しろ、彼女は特別な人間だ』 何よりいざともなれば身体を張る事も辞さない性質であり、大分飛距離のあるワイヤーガン(今後もその辺曖昧な描写が多いのは本作の大らかさでしょうがそれはさておき)でXまで到達。 『お前に扱う資格は無い・・・GXも、ティファもだ!』 『く・・・』 一瞬で外部ハッチ経由でガロードを制圧してしまっているのは流石の御手前です。 『ドクター・テクス!』 『ん?』 『容体は』 『生命に別条は無い、だがもう少し遅ければ手遅れだったかもな、2、3日は絶対安静だ・・・何処かにでも隠れて、暫くドンパチは休んだ方がよさそうだ』 ・・・何せ一緒になって人類破滅を齎した機体ですからな。 知り尽くして居て当たり前です。 『うぅぅ!ティファを返せぇ!返せ!こいつ・・・!!』 『そいつぁ無理だ!一つ教えてやろう!』 『?!』 『お前が“攻撃した連中の死に際の恐怖と苦痛”をな、彼女は“一瞬のうちに受けて”しまって今苦しんでいる』 口数は多い方では無いにせよ、確かな判断と行動力に関しては、例え流れのウイッツやロアビィ達であろうが無下に出来ないものであり。 『何?!』 『彼女は人の心が読めるのだ・・・“死んで行く者達の心も”な・・・“まともでは居られまい”・・・』 『お前が居るからだ!“お前が”ティファを・・・!!』 噂通りの鮮やかな手前を前にしては、流石に生意気も引っ込むもの。 『この野郎!てやぁぁぁ・・・っ?!』 『・・・連れて行け』 『え?い、いやしかし・・・』 『命令だ!』 その上ガロードが抵抗し様が拳一撃で返り討ちにする様なタフぶりを披露するものですが・・・多分早くも、彼の向こう見ずさには他人の気がしないで居たのでしょうね。 『ふ・・・フォン・アルタネイティヴさんですね』 ・・・ともあれ。 モヒカン共の駆除で気を病んでしまったティファの為にも、安静が必要となり移動すら憚られると言った状況を、見逃す程本作のワル共もボンクラでは無い。 と言うか早くもラスボス“共”が暗躍して来るものであり、その片割れが迂遠な手段をもって活動を開始していたのです。 『何のつもりだ?!』 『私はシャギア・フロスト・・・フリーのモビルスーツ乗りです・・・実は、私を雇って頂きたいのです・・・』 一話でガロードに返り討ちに遭ったライク共は、元はと言えば「アルタネイティヴ社」と呼ばれる組織の人員であり、此処は戦前からのテクノロジーはおろか研究生産ラインすら保持していた組織。 『“個人所有にしては”大した施設ですねぇ』 『お前の目的は何だ?』 『だから、私を雇って欲しいのですよ・・・ティファ・アディールと言う少女が誘拐されて、もう一週間になりますね・・・』 『うぅ?!貴様どうしてそれを?!』 戦中のドサクサで確保した様ですが、それを運用可能な状態で遺せるのもまた才気ではあったのでしょう・・・引き際は弁えてませんでしたがね。 『一週間前、このアルタネイティヴ社の特別研究施設が、とあるバルチャーに襲われた・・・彼等の目的は貴方方の“研究素材”・・・即ちティファ・アディールの誘拐だった・・・彼等の計画は成功しティファは連れ去られた・・・』 配備されていたドートレスも上等な方でしたがしかし、流れのモビルスーツ乗りの襲撃を前に、手も足も出ずに沈黙しています。 『その後、貴方方は色々と小細工をした様ですねぇ・・・聞けば?旧連邦の決戦兵器だったGX-9900が現れた、とか?』 『かなり詳しいなぁ・・・』 『仕事がら、情報収集には手間暇をかけていますので・・・そもそもこのラボの目的が、ティファと言う少女の持っている特殊能力の解明にある事も知って居ます』 漆黒の翼を広げ、蛇か竜の如く伸縮する腕を振り回しながら、“御話の為に”概ね寸止めで終わらせていく赤黒い二つ目・・・そう、コイツもまた“ガンダム”。 その名をソロモン72柱(創作のモチーフとしてはポピュラー過ぎるので被りは已む無きでしょう)から戴いた「ヴァサーゴ」・・・ではあるのですが、乗り手がその名を今は語らないので仔細はまたとして。 『もしも、彼女が“ニュータイプ”ならその利用価値は絶大だ・・・彼女を利用すればこのアルタネイティヴ社は戦後産業界のトップに躍り出る事だって夢では無い・・・よってティファ・アディールに関する情報は全て、最重要機密・・・』 『うう・・・くおっ?!うぐ・・・』 『ティファ・アディール、取り返して見せますよ』 コレに乗り込んで態々営業を仕掛けて来た、やや濃い目のイケメン・・・シャギアの悪辣さが早くも光るもの。 『くうぅ!囚われのクイーンに騎士(ナイト)のお出ましと言う訳か?!』 圧倒的な実力を見せつけながら、この上耳まで早いともなって来れば、どれだけ下手に出て来ようが逆らった方が損しか無いのだと、社長であるフォンを圧倒したものですが・・・コレもまた戦後を生き延びた悪漢ですからなぁ。 『私の愛馬は狂暴です』 力には“力”による応酬が待って居る訳でして・・・。 『五分だけ、いい夢見てなよぉー』 シャギアがまんまと潜り込んだ頃には、実の所同時進行で企てが進んでいたのですが・・・本作における“ニュータイプ”と言う存在は、そこまで都合が良くその能力を使う事が出来ない。 『ん・・・誰だか知らんが余計な事を・・・』 『待て』 『・・・相変わらずだな、お前のそう言う甘い所・・・』 寧ろその力を、何処かの誰かの都合によって捻じ曲げられる事が茶飯事なのです。 『・・・フリーデンを動かす訳にはいかん、ウイッツとロアビィを出せ!』 それを良く知って居るジャミルと、それを目の当たりにして怒れるガロードは、奇しくも似たり寄ったりな所があった。 『よぉく見て置け!奴等もプロだ!!』 ・・・それで最初にジャミルも歩み寄る形を取ったもので、近場に寄って来たバルチャー共の掃除の風景を、態々ガロードに見せつけるもの。 『そろそろ決めましょうかぁ?!そりゃあ!』 先刻の様な有様では、ティファを守る所か己も死ぬぞと言わんばかりに。 『どうした?!もう御終いかぁ?!』 『こ、此れがガンダムの戦い・・・』 『敵艦、完全に沈黙しました』 『・・・何故俺に、こんなものを見せた・・・?』 その教材としてウイッツとロアビィを高く買って居た事に関しては・・・黙ってないで煽てても良かったろうに、前話でサラすら出来たんだぞ(汗 〈バルチャーサイン。特殊な発光弾によって自らの意志を伝える事が出来る。サインは発光する色によって様々な意味を為し〉 実際、フリーデン側からはロクな反撃どころか回避行動すら行うまでも無く、両名非常に速やかに敵機を殲滅しています。 〈・・・“この場合”我が方攻撃の意思無し全面降伏する・・・である〉 陸上戦艦1、ホバー走行タイプのジェニス10機余りを前にして・・・ガンダムだとしても苦も無く薙ぎ倒せる有様は、間違い無くプロフェッショナルの仕事ぶりと言えました。 『操縦系統の故障で危うく命を落とす所でした・・・』 『あのオルバって言う人、モビルスーツ乗りにしちゃあ何処か品があるよなぁ』 『誰かさん達とは大違いだよねー』 『あぁ?!』 ・・・が、もののついでに助けた謎の“モビルアーマー”の真意に関しては図る事が出来ませんでしたがね。 『いいのかしら・・・』 『は??』 『人手が欲しいのは解るけど、“それって問題無いかしら?”』 『取り越し苦労なんじゃ無いですか?心配無いですよ』 大いにあるからなシンゴ氏ィ(汗 『可愛い弟です、可愛い上に行動力もある・・・今頃はティファ・アディールの直ぐ傍に要る筈』 『な、何?!それは本当なのか?!』 『ふふ・・・』 ぶっちゃけこの連中、凡人の努力や備えを軽々凌駕して来ると言うか、生半可なニュータイプでは為す術も無く屍を晒す他無いレベルの、超一流の悪党でして・・・。 『矢張り貴様か・・・何故逃げなかった?』 『ティファがあの艦に居る限り、俺は逃げない!』 『・・・お前には無理だ!彼女の苦しみを取り除く等・・・』 『皆でティファを追っかけ回して・・・もう放っといてやれよ!ティファは“そんな力望んじゃいない”!!』 シャギアが悠々と語る“弟”なる存在。 ソレに対する確かな信頼を匂わす裏で、フリーデンに潜り込んだ、シャギアに何処か雰囲気を同じとする男オルバが、ティファに一服盛る事を許してしまったのです。 『囚われの姫君よ、御迎えに上がりました』 これはガロードの存在に色々な意味で気を取られ、良くも悪くも目を離せなくなっていたジャミルの落ち度とも言えましょうけど。 『俺は!俺はティファを・・・』 『愛しています、“殺したい程”・・・フフフ・・・』 どちらにしても奴等の都合通りに踊った事で、無意味な犠牲は回避出来ただけでも良しとするしか・・・。 〈容態が急変したティファを救う為、ジャミルは設備の整ったアルタネィティヴ社の再襲撃を考える〉 早速彼、シャギアの援護のもと“何処からともなく”乗り込んだ新たなガンダム「アシュタロン」を持ち出して居ますが・・・あのモビルアーマー、大半が背負いモノでして、まんまとトロイの木馬所では無い厄介を潜り込ませていた訳です。 〈だが、フリーデンのクルー達はティファに拘る理由を求めた・・・ガロードは、明かされたジャミルの重い過去に衝撃を受ける〉 ・・・しかし此処で余りに効率的に動き過ぎた事は、奴等の野望を絶つ事へとやがて繋がります。 『作戦は一刻を争う!』 フリーデン一派そのものがジョーカー極まる所ですが、その中でも若きマッドエンジニア、キッドの働きぶりは、そりゃあもう八面六臂と言う他無い所でして。 #
by zendam
| 2026-02-01 00:10
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*現在サンテレビにて再放送中の番組です。関西以外在住の皆様は、バンダイチャンネル・アマゾンプライム他をご利用の上、視聴の機会を得られれば、大変幸いです。 サテライトキャノンは、大本は月面発電施設を軍事転用したものであり、スレッタが無力化した「ILTS」と似た様なものと考えて差し支えないものでしょう。 地球~月間での運用に際しては、たった数秒でマイクロウェーブによるフルチャージが終了。 射程範囲に存在する全てを無に帰そうが、Xそのものは一切のオーバーヒート等は無く、寧ろライフル、推進系統に受信したエネルギーを回す事が出来ると言う無法兵器と言えます。 直近にツインバスターライフルと言う、完全上位互換の破壊兵器があるせいで霞む所はあるものの、狂人の芸術品(アート)等では無く、増産もされた軍事装備としては規格外のスペックと言えましょう。 まあ、本作の二大勢力いずれにしても、マトモでは無かったのは間違いが無かったのでしょうがね。 『来る?!』 旧地球連邦軍は、Xによる絶大な火力をアテにしての決戦に挑んだものでしたが、その脇を控えるエアマスターとレオパルドに関しても、手抜かり無く仕上げた上で実戦投入を行って居ます。 『久しぶりに歯ごたえのある相手と戦えそうだぜ!ロアビィ、お前は引っ込んでろ!』 “切り札”抜きでも一定どころか、15年前の段階では最高に値するXに対して、それぞれ機動力と火力に全振りした設計コンセプトが施されて居ます。 『ウィッツの奴、張り切っちゃってまー・・・やる事だけちゃっちゃとやって、ギャラ貰って帰るのが“大人”じゃないの?』 真っ先に牽制撃を仕掛けたのはレオパルドとなりますが、この機体には手持ち武装が殆ど無く(大腿部ナイフのみ)、右腕等ランチャー発射管が剥き出しと言う大分大雑把なもの。 『ぶ、武器は・・・これか・・・っ?!あぁ?!』 基本的に近接戦を仕掛ける風には考えられて居ないと言うか、大方の相手は全身のハッチに隠されたバルカン及びミサイル群、そして左腕を簡易変形させて用いる「インナーアームガトリング」で掃討してしまうものです。 バックパック及び左腕動力系統を利用して動作するこの装備、大分照準性能も良いらしく、ガロードが背後から装備を試みた「シールドバスターライフル」を一発で取り落とさせて居ます。 『引っ込んでろと言った筈だ?!』 『こっちも仕事なんでねぇ』 尚ビームガトリングの筈なのですが、ライフルそのものは爆発もせず地表に突き刺さるだけ。 此方も本体同様とんだ強度を誇るものの、銃盾兼用と言う割と狂った複合武器であり、Xもまた割り切った使い方を求められていた方です。 『く、来るか・・・よしこうなったら・・・やいお前達!』 『な、何だと?!』 『ガキンチョの声?!』 勿論、間違ってもコクピットに流れ弾を当てない辺り、何だかんだで乗り手のロアビィはプロでしたし、血の気の多そうなエアマスター乗りのウィッツも同様。 『それ以上攻撃すると恐ろしい事になるぞ?!いーか良く聴けよ?!このガンダムには、おっそろしー“秘密兵器”が搭載されているんだ!』 『?!』 この荒廃世界で、若い流れのモビルスーツ乗りがマトモな教習等受けれる訳も無く、どいつもこいつも誰かしらの訓示ありきで動かしているもの。 『その攻撃を受けたく無かったら・・・へ?!』 『馬鹿め!そんな“ハッタリ”が通じるかよぉ!』 『“嘘”はいけないなー嘘は!』 『くそーやっぱり通じなかったかぁ・・・うわ!』 ・・・どうやってロアビィやウイッツがガンダムを手にしたかに関しては、後日僅かに語られるものですが。 『はぁぁ・・・サラ、二人に連絡を』 『はい!』 『目的はあくまで、ティファ・アディールの奪回にある、コクピットの直接攻撃は避ける様に!』 いずれにしてもマシンスペックに溺れてヘマをする様な間抜けでも無いし。 『コクピットを撃つな、だとぉ??』 『はいはい解ってますって』 『そうか、アイツらティファを奪い返すつもりか?!と言う事は・・・』 己より年頃の下なガロードを前にちょっと遠慮も覚えるし。 『待て!!』 『何?!』 『これでどう?撃てるもんなら、撃ってみる?』 『うぅぅ・・・』 ティファを盾にされると直ぐに動きを止める程度には、情けのある男達です。 『やっぱ撃てないよねぇ、何たってアンタ達の狙いはこの娘なんだから!』 『ひ、卑怯な真似し腐って?!』 『中々やるじゃ無いの・・・』 『っ・・・』 まあウィッツは加えて負けん気も強いので追撃を図って来ますが、ここでエアマスターの“トランスシステム”が披露される事に。 『ハートのエースはこっちが握ってるって事お忘れなく!じゃあねぇ!!』 『糞ぉ!馬鹿にし腐って!!』 『あらあら』 戦闘機形態への可変機能を有しているもので、胴体ブロックが90度程進行方向に曲がり、背部から機首パーツが前進、後は何時もの気をつけ、足曲げの何時もの変形パターンとなります。 『げぇ?!アイツも“飛べる”のか?!』 ・・・しかしここまでやって逃げるガロードに追いつくのはやや時間がかかったもの。 Xが背負った“板”がX字に広がり、煌めきながら推進力を生じさせているものは、エアマスターが僅かに手古摺る程度には快速を発揮するものだったのです。 『貰った・・・何?!追うな、だとぉ・・・け!』 程無くウィッツは接敵を果たせたでしょうが、色々事を重く見たキャプテンは追撃中止を決断。 唯信号を見落としでもしたか、レオパルドからの警告ミサイルを至近で貰ってやっと足を止める羽目になっています。 『ごめんな、怖かったか・・・』 『信じて、いたから』 『ふ、俺は一度フリーデンに戻るよ、契約がある間はメンテとかタダだからなぁ・・・あそこの“メカマン”、腕良いんだよねー』 『俺も一服するぜ・・・ったくよぉ・・・一休みしないと腹の虫が収まらねぇ・・・』 ・・・しかしこれだけの大騒ぎに関しては、最早フリーデン一派のみの事では済まなくなったと言うか。 『へへへ・・・久しぶりに透き通った酒にありつけるなぁ』 好き好んで延焼を目論むカスまで嗅ぎ付けて来るものでした。 〈夜の世界を生きる者達が居る・・・獲物を求めて流離うモビルスーツ乗りや、バルチャー達に最新の情報を売り歩く情報屋・・・彼等もまた夜の世界に生きていた〉 文明崩壊後のA.W.15現在においては、通信インフラ等殆ど死んで居るものですが、だからこそ自らの脚(どっかからかっぱらったホバーバイクでしょうが)でネタを集め売り捌く情報屋と言う稼業も、成り立つものでした。 『見た事の無いガンダムタイプって、噂に聞く旧連邦の秘密兵器だったって・・・アレかい?』 『多分間違い無い、しかも乗ってるのはどーやら、モビルスーツ乗りじゃあ無いらしい』 『これがそのガンダム・・・』 しかもこいつ等、非常に多角的に情勢を見据えているもので。 『無傷で手に入れりゃあ、天下無敵のモビルスーツ乗りに成れる。ぶっ壊したって電子パーツが言い値で売れる、何なら腕の一本でも足の一本だって金になる・・・それがガンダムって奴さ。詳しいデータはコレに書き込んである、買うなら“急がないと”・・・?』 『誰かに先を越さるってのかい?!』 『ウチも商売だからねぇ・・・』 近場にどんな奴等がウロウロしていて、どう言った飯の種を探しているかを目敏く利用するものでした。 『解ったよ?!』 『えへへ、毎度在り』 まあ、それで己まで火達磨になろうとは欠片も考えて無い、とまではいかないにせよ、よもや地獄の業火で魂まで焼かれる羽目になろうとは、思いもしなんだでしょうけど。 『おかしいと思わない?ジャミル・ニートと言えば、この世界じゃかなり名の通ったバルチャーな訳だろ?』 『そのジャミルがあんな小娘一人に血眼になるなんて』 『そー言う事。この間の“アルタネイティブ社”の襲撃だって、結構リキ入ってたしね・・・』 当然、そういった輩の世話になる事はフリーデン一派もあるものでしたが、それ以上にキャプテン事ジャミルの驚異的な“先見性”によって、今日まで規模を大きくしているものでした。 『何を考えているかは知らないが、俺は興味無ぇや』 『そう?そいつは残念?彼女の秘密が解ればそれをネタにしてぇ』 『儲け話になるってんだな?!』 『しーっ、声が大きいの!誰かが聞いてたらどーすんの?』 フルネームはジャミル・ニートと・・・何か26年現在においては響きが悪い所ですが、怠け者どころかこの15年働き詰めの猛者とも言うべきなのが彼。 『聞いてたけど、どーすんの』 『『げ?!』』 『これだからフリーの人間が危ないのよねー、平気で裏切るし』 『キャプテンに報告します』 何ならハサウェイの件を差っ引くと、ブライト以上に頼もしき指揮官とすら(オイコラ 『ちょっと待った!』 『言い訳はキャプテンの前でどうぞ』 『怒ると素敵な顔になるねぇ・・・おおい待てって言ってんだろ?!アンタ等だって、何も知らされずに命張ってあの娘攫ったんだろ?』 『そ、それは・・・』 しかし、表向きはサングラスで常に目元を隠した、物静かな凄腕バルチャーに過ぎないもの。 『だってキャプテン無口だしぃ』 『こっちだって命張って商売してるんだ!せめて、あのティファとか言う娘の事、知りたいと思うんだけどね・・・』 ティファに絡む不可解な挙動に関しては、雇われのウィッツやロアビィは兎も角、腹心とも言えるサラですら、完全に納得を得られない所がありました。 『君って、アイツ等に捕まるまで何処に居たんだ?それにあの不思議な力は・・・前の戦争に居たって言う“超能力者”って、君みたいな人だったのかな?』 そのティファ当人も、ジャミルからの救助を得られた事よりガロードとの出会いの方を重要視していた形で。 『なぁティファ・・・黙ってちゃ、何も解らないよ・・・』 『私は』 『へ?』 『私は、貴方を知りたい・・・』 自らを差し置いて(思えば己の“種類”を語って嫌われたく無かったんでしょうなぁ)、ガロードの方に身の上話をせがむ始末。 『え、ああ解ったよ・・・俺が生まれたのは、丁度戦争が終わった年だった・・・』 それに彼は快く応えるものの、自哂する様に随分と“虚無”を抱く生き様でした。 ・・・ちなみに彼の過去に関しては本当にこの辺りくらいしか話が無い。 『親父は軍に籍を置く技術者だったけど、戦争で死んじまった・・・物心ついた頃って、まだ滅茶苦茶だった』 軍技術者の子息と言う事で、直ちに野ざらしになる程酷い生まれでは無かったものの。 『太陽なんて出てないし、ずっと冬みたいだった・・・“何だかんだで”友達も半分くらい死んじゃったし・・・』 物心つく頃には、知り合いが半分以上亡くなる程の過酷な環境。 『やっと春が来るようになって、俺はメカ屋になろうと思ってたんだ。親父の血を継いだらしくって、昔っからそう言うのが得意だったから・・・でもある日、町は流れモビルスーツ乗りに襲われて・・・』 それでも亡き父の遺した才気を生かして生計を立てんとした頃、身内と呼べる者達は全て喪い今度こそ天涯孤独に。 『俺が助かったのは“奇跡”だった・・・いいや、あの時俺は一度“死んだ”んだと思う・・・それで吹っ切れちゃってさぁ、今みたいなお仕事になっちゃったって訳・・・え?』 『悲しい時代、思い出も、悲しい・・・私も、独り』 それでも生き延びられる程にはガロードには力があり、畜生に墜ちる程心が腐らなかったと言うか、腐る様な余地も無かった。 『ティファ・・・』 『暖かい、手』 『うわ?!あー?!』 これは後からガロードの致命的な“欠点”にも繋がる所であり、それをティファ共々改めていく事もまた、本作の大きな意義となります。 『なあティファ?!もしも、もしも上手く逃げ遂せたら、そん時は・・・そん時は・・・何?!』 そんな両名に早速次なる試練が襲い掛かるもので、情報屋からのタレコミを受けたバルチャー共が襲撃して来たのです。 『ふふふ、お宝を見つけたよ!さようなら、坊や達・・・』 トップバッターはヴェドバなる女バルチャーとカスタムジェニス「スラッシュバッファロー」でしたが。 『今だ!』 『うう、ああ?!同業者かい?!』 『こ、これは・・・な、何て数のモビルスーツだ?!わー?!』 殆ど同時に情報を買って居た同業者共も大挙して押し寄せるものでした。 『く、渡してたまるか!コイツは私が見つけたんだ!』 『っ?!』 『ふふふ、貰ったよ・・・何?!』 全員ジェニスだのドートレス等モビルスーツ同伴で、です。 当然、こんな烏合の衆に後れを取る程ガンダムは易く・・・。 『ち、あと少しだったのに・・・は?あー?!』 駄目じゃん烏合? うわぁ何コレこの世の地獄? 〈秩序の崩壊したこの世界にあって、頼れるのは己の力だけである。生きる為には“戦わねばならない”のだ〉 最初に行動不能になったヴェドバも、速やかにコクピットをぶっ潰されてスラッシュバッファローは糧に。 〈確かに戦争は終結した・・・だが一人一人の戦争はまだ終わっては居なかった〉 腕一本でも飛べば浅ましくそれを貪らんとする、文字通りのハゲタカぶり。 『スチール!ちゃんと撮っとけよ?!ガンダムはまだまだ稼げそうなネタだからな、はははは・・・情報だよ情報!情報を牛耳って居れば金になる!』 そんな阿鼻叫喚すら次の飯の種にする始末は。 『っはぁ!それにしても醜いよねぇ人間て奴ぁ?あんだけの戦争が終わっても戦い続けてんだからねぇ・・・もっとも?ココの良い奴は高みの見物で美味しい思いをするんだけどね!へへへ・・・』 流石に強かと称するには余りに度が過ぎているものでした。 ―コクピットだ! ―コクピットを、潰せ! 『負けるもんか!こんな所で死んでたまるか!』 斯様な無法の世においては、ティファの様な可憐な花等、摘まれる前に踏み躙られるばかり。 『死ぬもんかぁ!“死なせる”もんかぁぁぁ!!』 (ガロード・・・) それを由としないからこそ、御月様は最恐最悪の悪魔を引き合わせる事すら辞さなかったのです。 『く、糞ぉ・・・これまでかぁ?』 『ガロード』 『あ?』 バルチャー共が陸上戦艦すら繰り出す様な熱狂ぶりを示して来る中、ティファは“月”からの呼びかけに応えてしまった。 『あなたに、力を・・・』 『力??』 餓鬼共の強欲を振り払い、蹂躙し得る単純明快な力への望みを・・・御月様は叶えてしまったのです。 『真坂?!モビルスーツ出せぇぇ!』 サテライトシステム。 戦中とは異なり、中継衛星等の支援施設が損壊している故、この時点では月面からの直接照射が可能なロケーション・・・主に夜間にしか運用は出来ないものの。 『止めるんだ!ティファ!!』 ティファの様な・・・そしてかつてのジャミルの様な者であれば、通信インフラがあろうが無かろうが、月の“存在”に呼びかける事は可能であり。 『な、何だコレは・・・え、“サテライトシステム”・・・これが、その“力”なのか・・・ようし、コレか?!』 『ん?!』 『あれは・・・レーザー回線?!月から?!』 ソレに認められた者目掛けて力そのものが降り注ぐもの。 『(ティファよ、私の声を受けてくれ!)うぅぅ?!駄目か・・・』 本来なら地球全土をカバーし得る発電用大規模マイクロウェーブ。 『次、4.03秒後にマイクロウェーブ??』 『来ます』 Xは・・・そのパワーを受け取り、束ねる為の器に過ぎないのです。 背部リフレクターユニットはその受け皿であり、腕部や脚部のエネルギーコンダクターにそのパワーを蓄積。 『撃つなぁぁぁぁ!!!』 十分なチャージを得られた段階で、直ちに背部の真の本体と言える砲身、「サテライトキャノン」にて放出する。 『行けぇぇぇぇ!!』 それこそがこの白い悪魔に求められた機能であり、権能と言えました。 『な、何なのアレ?!』 『わ、解らない・・・』 果たして。 ジャミルの叫びも空しく、15年越しに今一度放たれてしまったサテライトキャノンは、文字通り全てを灰燼に帰してしまいました。 『悪夢だ』 『『『え・・・』』』 『15年前の、悪夢だ・・・!!』 本来ならコロニーを物理的に撃破する事を念頭に置かれた大量破壊兵器を前に、唯のモビルスーツ如きで抗う術は無い。 近場に来ていたウイッツとロアビィはギリギリで回避出来たものの、基本的に飛来イコール死となる。 『うわぁぁぁぁぁ?!』 物見雄山を決めていた馬鹿も、遥か遠方にあった筈の陸上戦艦も・・・不幸な事にガロードの制動が不十分だった為、Xの機体安定化に失敗して、全周を薙ぎ払う形で破壊し尽くした。 『これが、この・・・ガンダムの力・・・ううん、でも、俺達生きてるんだ!そうだよな!ティファ・・・あ、ティファ??』 『とんでも無ぇぜあのガンダムは・・・』 『子供の持ち物にしてはね・・・』 後には森も山も何もかもが消し飛び、荒野と化した大地に佇むXと。 『人が、死に過ぎた・・・ティファよ、お前は、もう・・・』 『は・・・あ・・・あぁぁぁぁ・・・!!!』 今しがた殺し尽したバルチャー共の、断末魔に押しつぶされる、ティファの慟哭だけが響くのでした・・・。 〈多くの人の死が、ティファの心にショックを与えた・・・ジャミルは鮮やかにティファを奪回すると、ガンダムXとともにガロードを拘束する〉 ・・・しかしこれしき乗り越えてくれないと、君達の明日は無いと言わんばかりに。 D.O・・・じゃ無くてナレーターの言葉も強いと言うか。 〈しかし!少年の純情は不屈だった!!〉 大分ガロードに対しても過保護気味である(お 『私の愛馬は凶暴です』 そして此処に来て新たなガンダムかつ、ラスボスの顔見世と相成るものです。 今作においては味方サイドには3、そして敵役として2体のガンダムが配されるもので、自賛するだけあって「ヴァサーゴ」、そして担い手たるシャギアは最期どころかその後もガロードを煩わせて来る難敵となります。 皮肉な話に、互いが互いの最大の理解者となってしまう形にて。 #
by zendam
| 2026-01-25 00:56
| レビュー
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*現在サンテレビにて再放送中の番組です。関西以外在住の皆様は、バンダイチャンネル・アマゾンプライム他をご利用の上、視聴の機会を得られれば、大変幸いです。 あけましておめでとうございます。 年始より素晴らしき逸品を回顧出来る事はめでたい限りです。 が、月末のハサウェイの他にも、そろそろ真っ当な作品を望みたがる欲深き所もままあるもの。 勿論無いなら無いで楽しみようはあろうと言うものですけど。 さて、平成ガンダム三部作のトリを飾る事となった本作は、非常に堅実な構成となっているが故、半ばトンチキな域に達していたGやWよりも解り易い所もあります。 それ故にあからさまに個性等がパワー負けしている所は否めないものですが、それは作品そのものの評価に響く所ではありませんし、短縮の要因ではもっと無い。 全てはマスゴミ共の無理解と言うか・・・90年代当時の風潮から言えば、家庭を預かる方々が家事に専念する夕方時間帯において、子供の気を紛わすのにはアニメ・特撮と言った所謂ジャリ番が最適であった事すら解らぬ、無能が舵を担ってしくじった巻き添えによるものです。 唯一方で、今では信じ難い話ですがガンダムそのもののブランド力に、一瞬とは言え陰りが見えていた事や、旧サンライズ製作体制が破綻寸前だった事も無視出来ない話ではありました。 ともあれ。 色々立ち位置としては難儀な所はありましょうけど、間違い無くガンダムとしては高度に完成された纏まり方をしているものであり、決して見るものを裏切って来る様な事無き、誠実な作品である事は断言できる所です。 〈かつて、戦争があった〉 本作の舞台となるのはA.W.(アフター・ウォー)15年。 遡る事15年前、地球と宇宙の二つの陣営に分かたれた人類は、次で全てに決着をつけると言う腹積りの元、年号を改めその元年に幾度目かの激突を・・・実質的な終末戦争を引き起こしてしまったのです。 〈一つのコロニーの独立運動に端を発した紛争は、地球全土を巻き込む全面戦争となったのだ〉 第7次宇宙戦争と称される事となるこの一戦。 メタ的には初代、Z、ZZ、V、G、Wと、テレビシリーズで展開されたガンダムになぞらえる形にて設定されたそうですが・・・此処まで、そして2026年現在までにおいても、本作以上に凄惨かつ救い難いガンダム世界は、存在しないと言っても過言ではありません。 〈戦争が膠着状態となって8ヶ月、宇宙革命軍は地球に甚大な被害を及ぼすコロニー落とし作戦を切り札に、地球連邦政府に対して降伏を迫った〉 ジオン星人のお家芸たるコロニー落としも、早速プロローグから為されるものですが、問題は数十基と言う狂気の物量。 ・・・そしてそれすらどうにかしかねない“悪魔達”が、地球には蔓延って居た。 〈これに対して連邦軍は極秘に開発していた決戦兵器、モビルスーツ“ガンダム”を導入。徹底交戦の構えをとった〉 それが、本作におけるガンダム事“GXシリーズ”と呼称される決戦兵器群。 早くも画面に映っただけでも三種のガンダムが、各々“無人機”を従え戦場を蹂躙して行きますが、それすら本命の露払いに過ぎませんし、そこまでしか求められて居なかった。 〈だが、この一撃が人類史上最大の悲劇の引き金となった〉 まるで光の十字架を背負ったかの様な、白いガンダム。 月面の発電施設から照射されたマイクロウェーブの受信機にして端末とも言えるこの機体は、本体と僚機から放たれる砲撃をもって、コロニーすら穿つ規格外の破壊力を有していたのです。 〈勝利を焦った革命軍は作戦を強行、連邦軍も一歩も退くことなくこれに応戦・・・〉 元より後先等無かった宇宙革命軍は完全に発狂し攻撃を強行。 地球にコロニーが降り注ぐ傍ら、両軍終わり無き絶滅戦を繰り広げる中、地球人類は終焉を迎えたのです。 〈戦いは泥沼となり、遂には人類全ての故郷であり地球に、致命的なダメージを与えてしまった〉 その引き金を文字通り引いてしまった、そして原罪を背負わされたとも言える白いガンダムは。 宇宙革命軍側の大型機「フェブラル」と相打つ形にて沈黙。 〈100億を誇った人口の殆どは失われた・・・最早戦争に勝ちも負けも無かった〉 これより何年も、生き恥オールバックやミリアルドが夢見た、核の冬とも言うべき死の季節となる地球へと堕ちていったのですが。 〈そして、15年の時が流れた〉 その担い手も、何なら白いガンダムそのものも・・・滅びる事では贖罪は果たされなかったのです。 〈コロニー落としの地球への影響は著しかった。環境の激変や生態系の破壊が起こり、僅かに生き残った人々の安息は無かった〉 A.W.15年。 最早シドニーが湾になる程度で済む訳も無く、地球各地はクレーターだらけの無残な有様ではあったのですが・・・。 〈だがそれでも人は生き続けた・・・いや、生きねばならなかった〉 どっこい、人類は死滅していなかった。 冗談抜きで地球全土がウェイストランド以下の地獄と化したものですが、それでも立て直しが図れる程度には、A.W.世界の生き残りはタフでした。 〈戦後15年、地球環境はようやく安定期に入った・・・人々は来るべき時代に望みを託して、今日を必死で生きている〉 と言うか生残したのは100億余りの内1%に届かない程でしか無く、コロニー落としの被災のみならず、粉塵からの太陽光遮断による餓死だの病死だので此処まで落ちぶれていたのです。 『前の戦争で“超能力を使う兵隊”が居たと言う噂を聞いた事があるだろう?あれは根も葉もない流言・デマの類かと言うとそうでは無い!』 それでも根絶やしにはならなかったのは、最終戦争勃発の予感を誰もが多少は抱いて身構えていたからであり。 『実はこの男こそ超能力兵士の生き残り!かの戦いでは自分と二人で15隻の戦艦を沈めたと言うのだから間違い無い!人は我らの事を赤い二連星と呼んだぁ!』 『私こそ、宇宙時代を迎えた人類の“進化すべき”姿』 『この混迷の時代我等の力こそ必要なのである!どうだろう?我々を雇うなら今しか無いぞぉ?』 勝って終わるだけ等と夢想している阿呆ばかりでは無かったお蔭・・・困った事にそんな酔いどれが、今の段階ではまだまだ健在でしたけど。 『何だ唯の職探しかよ』 『『『はははは!』』』 『何を言う!今はこうしてナリは汚いがいざとなれば・・・おわ?!』 『モビルスーツだぁぁ!!』 ともあれ。 正しく悪魔が微笑む時代としか言いようが無いマッポーの世。 此処で幅を利かすのは謎の拳法でもモヒカン共でも無く、無法者共に拡散した戦前の遺産、モビルスーツとなって居たのです。 『へへへ、今日は良い仕事が出来そうだなぁ!』 『糞ぉ!野盗めぇぇ!!』 尚、戦前より宇宙革命軍も地球降下作戦を目論んで何度か実行した様で、この時村落を襲撃して来たのも革命軍側に配備されていた「ジェニス」と呼ばれる機体。 『おお?!何も皆殺しにしようってんじゃねえんだ!そっちがその気なら容赦しねぇぜ?!』 もっとも、正規の仕様とはかけ離れた大分ワルっぽいカラーリングではありますが、かようなチンピラのモビルスーツは概ね盗品・拾い物故マトモなものは無い。 『あぁぁ?!おぉいどうにかしろよ赤いナントカなんだろぉ?!』 『『ひー?!』』 ・・・では乗り手に関してはどうかと言えば悪い意味で腕しか無い場合もある。 革命軍側も降下要員の他にも現地協力者を得て勢力を伸ばした形跡があり、そんな奴等の末裔やら、それらから見よう見まねで手立てを覚える様な奴まで居るものです。 『馬鹿、徹甲弾だろう?!』 そしてそんな奴等の襲撃は稀だとはとても言えないのがごく普通の光景と化してしまっており、町には野砲が携えたままだし、赤子を背負いながら対物ライフルを構える婦人が居たりともう惨いにも程がある。 『糞ぉ!街もやっと此処まで来たってのによぉ・・・!』 『モビルスーツを使える奴ぁ何でもありかよ?!』 このように、過酷な世界で生きている者は大体性根の強靭さが他とは違う。 ・・・今この瞬間も慎重に気を伺って居た、一人の少年もまたその類であり。 『コクピットを狙えば・・・喰らえ!』 我が道を突っ走り切った果てに、世界すら“ついでで”変える様な彼こそが、今世における白い悪魔の相棒となるのです。 『し、しまった!?』 さっきの婦人が、当てはしたものの貫徹は出来なかったスキを利用し、一気ジェニスの足元まで駆け出した彼は御手製の閃光手榴弾を投擲。 『な?!』 『そぉれ!』 『うわぁぁぁ?!』 自らはグラサンでしっかり防護している間に、ワイヤーガンでジェニスの胸部まで登り、迷う事無く外部ハッチ開放レバーを探し当てて、コクピットに殴り込んで見せたのです。 『く、糞、メインカメラが・・・野郎!一体誰が・・・』 『俺だよ』 『う?!』 全く躊躇い無く、片膝をついて頭部に銃口を突きつけた赤いジャケットの少年。 『へへ・・・所謂、ホールドアップって奴?』 『き、貴様何時の間に』 『おおっと動かない動かない、モビルスーツが俺を握り潰すより、コイツを撃つ方が早いよぉ、きっと?』 口調こそ軽いものの、その声色はこの15年を生き延びて来た者特有の凄みがあるものでした。 『へへ・・・気に入ったぜ小僧、何だったら俺の仲間にしてやっても・・・』 『寝ぼけた事言ってないで?ホールドアップだってば?』 モヒカン風情にすら、目の前の若造が向こう見ずなガキ等では無く、立派な御同業であろうと察せられた所でしょうが、まあ最早関係が無い。 『うわぁぁぁ・・・いたた・・・あぁぁ・・・た、た、助けてくれぇぇぇぇ?!』 間違い無く明日の朝日を拝む事は無かったでしょうからね。 無法者は何でもは出来ても、何されても文句何て言えないのです。 『やるじゃねえかあのガキ!』 『へへぇ・・・ブイ!』 『ガロード・ランさんですか?!』 『・・・は?』 こうして、颯爽とジェニスを強奪して街への累を防いだ小さなヒーローこそが、本作主人公ガロード。 『矢張りそうだ!私はライク・アント、貴方を探していた者です』 ・・・しかし軽々しく名前を明かせる程穏やかじゃ無い世間だと言うのに、その顔と行動だけで当たりを付けて来る、妙な男からの誘いをもって、彼の運命は動き出したのです。 『仕事の話?』 『はい』 『だったら後にして?まずはコイツを金に換えるのが先だぁ』 とは言っても、飛び込みの依頼等ガロードには珍しい話では無い。 『無傷で手に入れたモビルスーツを、流れメカ屋に売るとは勿体無いですなぁ』 『でも無いよ、結構良い値で売れるしねぇ』 この若さで流れのモビルスーツ・ハンターで食っていける程度には、腕利きの一匹狼でした。 『お金の事ではありません。貴方はモビルスーツと言うものを熟知していらっしゃる・・・パイロットとしてもかなりの腕を御持ちの筈だ』 群れる方法が解らない迷い子でもあったものですがね。 『御断りだね、確かにモビルスーツ乗りは“良い商売”だけど、代わりに命も狙われるでしょう?ま、モビルスーツは戦争の遺した“最高のお宝”だからね・・・モビルスーツ乗り同士が、相手のモビルスーツを狙って戦うって言うんだろう?“あんなもの”に乗ってたら、命が幾つあっても足んないよ』 それでも大丈夫である程に、ガロード当人の天賦の才能は秀でたものがありましたが、それより前に良くも悪くも躊躇いを忘れてしまって向こう見ずな所がある。 『それに・・・』 『?』 『・・・さてと、仕事の話しよっか?』 何でそうなったかに関しては・・・まあこんな奴に口にする事でも無し。 しかるべき者の前でするべき身の上・・・ではありますが、所詮は過ぎた事と割り切ってますからなぁ。 『はい・・・深い理由は言いますまい、尋ねられても応えられません・・・唯貴方の腕を見込んでその写真の人物・・・ティファ・アディールと言いますが、彼女を助け出して欲しいのです』 『助けるって?』 『彼女は、“バルチャー”共に“奪われて”しまったのです!』 早くもライクも口を滑らせるものですが、奴等が“道具”として確保していたいたいけな少女の身柄を、偶々親切なオッサンが手勢を率いて強奪したと言うのが、全ての始まりと言えました。 〈バルチャーとは、禿鷹の意味である。だがこの時代にはもう一つ、別の意味があった。大戦中の軍事施設跡を巡り、兵器の残骸や電子部品を漁っては人々に売り捌く者達・・・人々は彼等を、禿鷹に準えてバルチャーと呼んだ〉 D・・・おほん、ナレーターも直ちに補足するものですが、ガロードとて広義の意味ではフリーのバルチャーと言えました。 主にモビルスーツを初めとした、戦前遺産を悪用してのさばるならず者、と言うのが世間一般における認識で間違いは無いものの。 『追手はどうにか振り切った様です』 『うむ・・・後は頼む』 『は!』 アルプス級双胴型陸上戦艦「フリーデン」を中核とした一派は一味違うものでした。 フリーデンは、ガンダム世界でも珍しい陸上母艦となり、事主役が取り扱うともなれば後の「ギャロップ」他ほんの僅かしか存在しません。 モビルスーツを含め、空を飛べる事そのものが多大なアドバンテージがある世界観、かつ旅路を陸路からの行脚をもって彩る意味合いからも、割と異色のメカニックとも言えましょう。 『女の子一人攫うのに随分と手間がかかったわよねぇ?』 『キャプテン、何が目的であの少女を・・・?』 『さぁ・・・』 目元を色眼鏡で隠した、中年のキャプテンの元に集ったクルー達は、割と彼の見る目も優れていた事もあって粒ぞろいかつ有能揃いだったりしますが・・・ガロード含め外部からのちょっかいには大分弱い(オイコラ その夜も給水中の僅かな停泊時を狙われ、まんまとガロードに乗り込まれてしまっていました。 比較的少数精鋭なので、ブリッジ要員のサラすら現場で監督している程ですんで。 『お・・・何だこりゃ・・・“モビルスーツのコントロール・ユニット”?まあ、良いか、手ぶらよりマシだし・・・』 対するガロードも依頼の割には寄り道する程度は弛緩しているもので、艦長室の金庫から何かの部品・・・後から“Gコントロール・ユニット”と呼称される重大なキーアイテムを拝借しております。 ・・・こりゃあ悪魔か“御月様”も全力でガロードにちょっかいかけていたのやもしれませんなぁ。 『あの・・・あ、いや、お・・・俺、その・・・ち、違うんだ、って何が違うんだ??』 何よりも。 当の囚われの御姫様役も、白馬には“まだ”乗って居ない王子様を、まだ見ぬ有様ながらも待ち焦がれていた風であり。 先にキャプテンが様子を見ていた頃には眠りこけていたのに、まるでガロードを誘うかの様に歌ってたのですから。 『あぁぁ、あれ、俺何言ってんだ?!あぁあのだから・・・そう、俺助けに来たんだ!』 尚、写真を見た時から気にはなっていた様ですが・・・この段階ではクルーのトニアに気を引かれていた様に、極普通の男子的な興味の範疇と言うか、ヒイロの様に一目でゾッコンとまではいかないにせよ。 『おぉ・・・へへ、本当に、助けに来たんだ!』 それでも運命めいた衝撃を感じてしまった事は間違いが無かろうものでしょう。 『待って、居ました』 それはティファの方も御互い様・・・と言いたい所でしょうが。 彼女の先程までの夢見は決して良いものでは無く。 冒頭でコロニーを穿った、白いガンダムの手が伸びるヴィジョンは・・・必ずしも彼女達の吉兆を予感するものでは無かろう所でした。 『バルチャー同士の抗争?!まーコッチにとっちゃ好都合だけどねぇ!!』 果たして、ティファと関わった事によって、ガロードの苦節難局塗れの日々は約束されたものとなります。 脱出に際しても、他のバルチャーの襲撃に乗じる形で難なく果たせたものですが、問題は此処からです。 『・・・何をしている?こっちへ来るんだ』 『嫌ぁぁぁ!!』 『え?!』 依頼人のライクと対面しての尋常ならざるティファの有様から、即ガロードは踵を返す羽目になったのです。 『これで良いんだなティファ?!』 『・・・』 『ま!しゃーねーか!後はなるようになれだっ!!』 ・・・それが出来る機敏がある男と言うのは実に気持ちの良いものですが、こうなってくると相手方の手も早い。 『緊急事態だ!“本社”に連絡してモビルスーツを回してくれ!えぇバルチャー?!そっちは良いんだ、そう大至急だ!!』 流石にガロードの素養を見抜くだけのワルだけあって、油断はあれども挽回の手札くらいは後からでも支度出来るものでした。 割とカスが多い本作なれども、終焉世界でのさばって居るだけあって奴等も粒ぞろいのシブトサなのです。 『この道で良いんだな・・・家があるのか・・・それじゃあ?』 『大切な、“力”』 『え・・・うわー?!』 あ、ちなみにティファもA.W.の住民だけあって、可愛い顔してそこらのガンダムヒロイン顔負けのクソ度胸の持ち主でござい(お 早速追撃を試みて来たライク一味からの攻撃を“読んで”、ガロードから車のハンドルを奪って見事回避してみせる程です。 『何・・・げぇぇ?!これってかなりヤバイって感じィ?!』 追手は三機のモビルスーツ「ドートレス」。 此方は地球側の汎用量産機であり、今となってはエルドラ仕様の方が知名度はある方でしょう。 ジェニスがザク相当なら此方はジム役であり、早速バリエーションたる「ウエポン」や「コマンド」が混じっております。 『このまま真っ直ぐ!』 『え?!』 『真っ直ぐ!』 『んな事言ったって?!』 いずれにせよ野盗風情とは比べ物にならない整備状況であり、ガロード達の至近まで正確に攻撃が飛んで来るのですが。 (凄ぇ、一体どうなってるんだ?もしかすっと、皆この力が狙いで?) まるで事前に解って居るかのように、ティファは全弾を見切ってみせるものであり、ガロードも半信半疑ながら素直にそれに従い、いよいよ彼女の異能に関して意識をやる様になっていきます。 ・・・冒頭のセールストークは、あながちホラをふいている訳でも無かった。 異能力者を用いた戦争テクノロジーは、本作世界においても盛んに開発されていた訳です。 『諦めたのか?!にしても此処は・・・モビルスーツ工場?!』 ・・・そしてティファは。 あるいは彼女を多少は導いた御月様は。 遂にガロードと白い悪魔を引き合わせて“しまった”のです。 『こ・・・コイツは・・・が、“ガンダム”!!』 ガロードの様な流れ者であろうが、ハイスペックモビルスーツとしてのガンダムの存在は聞き及ぶ所でした。 『糞ぉぉぉアレさえ動けば・・・やってみる!』 『あれは、GX-9900?!』 ・・・しかし彼等を誘うかのように横たわっていたソレは、本作世界最強最悪の1柱。 GX-9900「ガンダムX」。 比喩抜きで地球に破滅を齎した機体の同型機だったのです。 『どうせ動けんのだ!取り押さえてコクピットをこじ開けろ!』 『『は!』』 『・・・“コレ”で動いたら!俺神様信じるっ!!どうだ?!』 本来の担い手は“眠りにつき”、戦前の認証システムを用いているこの機体を取り扱う術等有る訳が無かったのです。 『やったぁぁぁ!!ティファぁ、俺神様信じるぅ!よぅし行くぜぇ!!』 ですが悪魔は今宵ガロードに微笑む。 彼の強欲さが手繰り寄せた縁ゆえに、15年の惰眠から覚める時が訪れたのです。 『ま、真坂?!』 『立てってんだよぉ!!』 フリーデンから強奪したGコントローラは、ぴったり違わず接合するものであり、何の支障も無くXは立ち上がる。 『『『あぁ・・・?!』』』 『よくも今まで追いかけ回してくれたなぁ?!』 そしてそれを取り扱うガロードにも、何一つ躊躇い等、無し。 その向こう見ずさに、ガンダム故の強靭さは御誂え向きであり、被弾上等で迫るX! 『喰らえ?!』 『うぉぉぉぉ!!』 別に彼は面倒だから過剰な命の遣り取りを嫌うだけ。 人死にを歓迎する事は決して無い男ではありますが、やらねばならない時には臆する事が無いのです。 と言うか素手でドートレスの頭部を爆砕出来る辺り関節強度も規格外。 流石に戦略兵器の端末と言うべき出来栄えでしょう。 『やったか?!』 『てやぁぁ!!』 『何?!』 まして、自分だけ逃げ遂せればどうとでもなる時分はもう永久に来ない。 守るべき者が出来てしまった瞬間から、彼は悪魔の同胞に相応しき振る舞いが出来る者になる事が出来たのです。 まるで鞘の様に収納された“キャノン”の尻には、申し訳程度にビームソードがあるものの、その出力は唯のドートレス風情ならば紙細工の様に刻めるレベル。 『う、うあぁぁぁあ?!』 故にガロード、追手は全員返り討ちにして皆殺しにしてしまっています。 一回でも命の取り合いになった相手に対して、情け容赦をかけれる程・・・彼に余地等無いのです。 『はぁ、はぁ・・・もー大丈夫だぜティファ・・・あ、どうしたティファ・・・うわぁ?!』 何分ガロードすら覚悟ガン決まりな世界なので、周りも良くも悪くも強かなものばかり。 襲撃も切り抜け、ティファの後を追って来たフリーデンが・・・護衛戦力を引っ提げて立ちはだかって来たのです。 『ガンダムタイプか、相手にするには面白過ぎるぜ!』 『ふ、参ったね・・・どうも!』 『ガンダム・・・しかも二機も!!』 しかもいずれも粒ぞろいの精鋭です。 冒頭でも映っていた2種のガンダム。 GW-9800「ガンダムエアマスター」に、GT-9600 「ガンダムレオパルド」。 それぞれ高速遊撃戦と火力支援に秀でた機体であり、戦前は本命であるXの護衛機としての役割を果たした高級機を前に、凡人なら誰もが勝負ありと踏んだでしょうが 『・・・月は出ているか?』 『『『は??』』』 フリーデンのキャプテンだけは、そんなものはX単騎で全てを引っ繰り返せるのだと理解していたのです。 『月は出ているかと、聞いている!』 この男こそ。 15年前に、“自らのX”にてそれを引き起こしてしまった張本人に他ならなかったのです。 〈ティファを守る為、ガンダムXを手に入れたガロードの前に、二体のガンダムと彼等を狙うヴァルチャー達が立ち塞がった〉 ガロードとティファのフィジカル強者ぶりと、Xの無法極まる性能とその正体、ついでにエアマスターとレオパルドの顔見世まで消化出来ているのだから、本話もまた優れた一話と称する事が出来るものでしょう。 〈迫りくる無数のMS・・・遂にティファは禁断のシステムを起動させた〉 ちなみに、OPやEDに本編シーンを差し挟むのは、古くはレイズナー、近年だとナイツ&マジックとかがやっていましたが、製作側の負荷は大分高いものだったらしいですがそれはさておき。 『あなたに、力を・・・』 早速Xもその悍ましい本性を発揮するものであり、本話冒頭でも駆使された戦略兵器「サテライトキャノン」が放たれてしまうのです。 世界を滅ぼしてしまった破滅の力を、已む無きとは言えガロードに与えてしまった事は、ティファにも尋常ならざる報いが降りかかるのですが・・・いやぁちょっと気分悪いだけで済んだニャアンって本当図太いつーか、ジオン星人はノーキル扱いだったか(マテ #
by zendam
| 2026-01-18 00:28
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