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*現在サンテレビにて再放送中の番組です。関西以外在住の皆様は、バンダイチャンネル他をご利用の上、視聴の機会を得られれば、大変幸いです。 カーンズ共の決起から一気に情勢悪化が垣間見れる所ですが、これはカーンズ当人の能力が自認よりも遥かに高いと言うか、上手い事時勢に乗る事が出来た運にもよる所。 それもまた才気の一つでしょうがさておき。 レディ・アンが融和の名の元に下ごしらえした様なものであり、モビルスーツを筆頭に武器に塗れた宇宙で戦禍が拡大するのはあっと言う間でした。 戦う術を無くせば平和に暮らせる程、人間は賢いナマモノでは無いのです。 では戦う術無き民草は踏みにじられるままが相応しい、かと言われれば断じてノウ。 声無き者の力となり得るのがガンダムであり、完全平和主義と言うもの。 人類の本能と理性のせめぎ合いが、いよいよ顕在化している情勢と言えました。 〈地球の混乱は、宇宙コロニーの混乱を招いた。ロームフェラ財団の支配体制に反抗するコロニー居住者達は、武装集団ホワイトファングを組織し、コロニー開放の為に立ち上がった・・・〉 権力者の都合の果てに右往左往する事になるのは、抗う術を持たないコロニー市民のみならず、前線で死に逝く兵士達も同様でした。 〈これに対しOZは、司令官ツバロフを喪いながらも、力で対抗しようとモビルドールを投入、各地で戦争の火花が広がり始めていた・・・〉 特に本作は、初代から逆襲のシャアまでのガンダムの歴史をなぞる様な急展開を、たった一年余りで駆け抜ける様な無体な状況であり、唯一つの立場を貫ける等、ヒイロ達にも誰にも果たす事が出来ない混沌と言えました。 『モビルドールに真っ向から突っ込むな!“コロニーのビーム砲”の射程距離に誘導しろ!』 カーンズがあらゆる勢力からの合流を許しながらも、組織的な活動を維持できたのは奇跡的な部分はありました。 『貴様らは何故、無意味な戦いを宇宙に持ち込む?!』 『が、ガンダム?!』 それもモビルスーツ及びモビルドールと言った過大な武力。 そしてそれを取り扱える人材だけでも、その気にさせられる詭弁に長けていた事が成功の秘訣ですが、何よりカーンズ自身がそれを“長続き”しないと危惧して即時対策に動く、慎重さを備えた人物だったのです。 『戦闘空域にガンダムが現れたそうです』 『来たか』 『しかし、このシャトルではこれ以上接近出来ません・・・』 唯どれだけ頭が回ろうが武力闘争を肯定する革命屋気取りである事実に変わりは無く、ほぼ無制限の戦禍拡大はコロニー間の治安を絶望的なまでに悪化させたものです。 『ありがとう、此処までで良い、後は私独りで行く』 『お気をつけて!』 『ガンダム05のパイロットか・・・彼もまた正義を信じて戦って居る・・・』 月基地を筆頭に、各地で鹵獲した機体は遠慮無く前線に回され、OZが訓練してくれた工作員はおろか、元連合もしくは元トレーズ派が乗り込み、ロームフェラ共と一進一退の攻防戦が出来る程拮抗するものでした。 『武器を捨てろ!!』 『っ?!』 『全ての武器を捨てろ!』 戦略家としては無能であったツバロフだろうが、居るだけマシ程度には仕事をしていた方だったのです。 『弱い者が武器を持てば、己の心に負けて暴走する!弱い者は戦うな!!』 最悪な事に、レディ・アンの口車に乗せられて各コロニーが武装化していた事も事態悪化に拍車をかけたようなもの。 『相変わらずだな張五飛、覚えているか?君とはレイクビクトリア基地で会った』 増設砲台をアテにする様な戦い方を両軍仕出かすものであり、こうなるとコロニーそのものが攻撃対象となる事も止む無きもの。 『あの時の女か』 『ルクレツィア・ノインと言う』 五飛も怒り心頭で両陣営を叩いて回っても完全に焼け石に水でした・・・ガンダムに無念を託し、担い手も厳しく己を律して尚無様を晒したからには。 生半可な覚悟で武器を振り回すだけでは、悪戯に犠牲ばかり出ると言うのに。 『妙なものだ、今はもう君に対する蟠りが湧いて来ない、この宇宙の広さに比べたら、私の“屈辱”等小さな事なのだ』 『戦う為に来たのでは無さそうだな』 『君の力を借りたい、いやガンダムのパイロット全員の力をだ』 斯様な理不尽を前に孤独に立ち回る五飛だったものの、そこに早速ノインが勧誘を仕掛けるもの。 『私は宇宙が好きだ、そして地球も愛している・・・何方も傷付けたく無いと思って居る・・・だからこそ平和を築く為の力が欲しい、君達ガンダムのパイロットなら、この気持ちを理解出来るだろう?力を貸してくれないか?』 かつての因縁を脇に置いた事もそうですが、サンクキングダムを最期まで守らんとした意気地を五飛も認めるものであり。 『ん・・・サンクキングダムか、だがあの国は消滅した、お前は何故、まだ戦う?』 ゼクスの時とは違って途中でドラゴンハングを降ろし、最後まで話は聞いてくれる律儀な所は見せてくれました。 『確かに国は亡びた、だがサンクキングダムの尊い精神はまだ生きている・・・私はそれを守りたい』 『女の考えそうな事だ・・・だが、俺は俺の道を往く、誰の指図も受けない!』 まあそれで靡く程五飛も素直な奴では無いのですが、拒絶と言うよりかは今回は物別れ程度と、大分態度は軟化した方です。 『デュオ、あの人の事気になってるんでしょ』 『うん・・・同じガンダムのパイロットだった奴が、ああなっちまってるのを見るとなぁ・・・それに、コロニーはこれからどうなっちまうのかなぁ、とか、色々考えちまって・・・』 ・・・寧ろこの頃はデュオの方がスランプ気味と言うものであり、進んで貧乏籤を引いた割には何一つ事態は良くならず。 『何弱気になってるのよ』 『え』 『貴方は、自分の信じた道を往くんでしょ?そう言ったのはデュオよ?』 『・・・そうだったなぁ!』 それ所かコロニーの皆々はこぞって殺し合いに飛び込まんとしている現状には、無力感すら抱いて居た形です。 『・・・どうやら帰ってるらしいな?ウィナー家の坊ちゃんは!』 しかしそうした現状を鑑みる為には、古き戦友との再会は割と気付にはなってくれた・・・と、実の所今話、完全に別働しているヒイロを除けば、デュオ達の因果が大分相互作用する展開でした。 『解った、後は任せ・・・あ!』 『よ、カトル久しぶりだな』 『デュオ!あは・・・!』 特にカトルは、ノインと共に地球を脱した後は即時ウィナー家へと帰還し、戦乱の気配漂う中でも果敢に動き回っていた形です。 『カトル、何処に行ってたんだ?』 『地球へ。ヒイロと一緒に何をするべきなのかを考える為に』 ・・・と言うかウィナー家そのものの堅牢さも少し伺えるもの。 『で、答えは出たのか?』 『戦うよ、その為に君達を探しに来たんだ・・・地球には優しい人が沢山居る、“本当は”コロニーもそうだ・・・皆が平和に暮らせる世界を創りたい、その為にサンクキングダムの完全平和主義を守りたいんだ』 『完全平和かぁ・・・本当にそんな世界が出来るのかな?』 前当主にして父ザイードを抹殺して来る様なコロニー側とも“お話”は終えたらしく、彼が命懸けの抗議の果て離脱させていた資源衛星は再びウィナー家が制圧、再開発が始動していたのです。 『デュオ?』 『俺は、コロニーの為に戦って来た・・・戦うのは俺一人で十分だ、あんな思いをするのは独りで十分だったんだ・・・それなのに、コロニーが戦争を始めちまった!これからはもっと沢山の人間が死ぬ事になる・・・』 表向きはカトルの姉達が未だに資産運用を行って居るものであり、OZに楯突いた事での没落とかは一切見受けられないものでした。 『俺は、信じられなくなっちまってるのかもしれない。俺達が夢見ていた未来を、平和何か所詮実現しない夢じゃないか、ってな』 『・・・僕は一度過ちを犯した・・・赦されるとは思って居ないけど、僕の全てを賭けて償いをしたい・・・それが、平和と言う希望を、消さない事なんだ』 ・・・ザイードの贄が効いたと言うよりかは、ウイングゼロによる衛星・コロニー破壊行脚やロームフェラ共の悪政を前にしては。 『夢を喪ってしまったら、それで全てが終わりだから』 地に臥し赦しを乞う以外に道は無かったか、数十年後もカトル共々ウィナー家は健在である模様です。 『そうかもしれねぇなぁ・・・もっとも?死神には“真っ暗な未来”ってのも似合いかもしれねぇが』 『・・・デュオ??』 デュオが来訪した際も、ウィナー家関連の人員と直接応対を為していた辺り。 カトルがガンダムパイロットである事は周知はされずとも、ウィナー家縁の者にとっては知ってて不思議では無い事柄なのやもしれません。 ザイードを討たれた今ともなれば、悠長な真似等出来やしないと覚悟が決まった所もありましょうがね。 『あー・・・えぇい、やっぱり此処は上品過ぎて居心地が悪い、そろそろお暇させて貰うぜ?』 何より今のカトルには、幾度もの失敗と敗北を得て培われた胆力が備わっているものであり、それは戦乱の最中リーダーシップを委ねるに相応しい所もあったもの。 『・・・ガンダムのパイロットを探してるんなら、アイツにも逢いたいよな?』 その辺りにデュオも気後れは感じる所はあったものの、そこは己への発破として扱う事も出来たし、貧乏籤の御裾分けすら仕出かす方。 『デュオ?!それって・・・!!』 『・・・っ・・・』 ・・・決してカトルには良き真似では無いにせよ、必要ではあるという厳しさ故に。 『トロワ!!嗚呼・・・トロワ、トロワなんだね・・・?!』 『誰だ?』 『トロワ?!』 『俺を知っているのか??』 結果、とうとうカトルはトロワとの再会を果たしたものですが、これは記憶を取り戻す意味では大きな効果があったものの。 『トロワ、僕が解らないの?!』 『?!トロワ、向こうに行ってなさい!!』 キャスリンにとっては堪らない所でした。 『何しに来たの?!またトロワを戦いに連れて行くつもり?!』 『貴女は・・・?』 『あの子は私の弟っ!このサーカスの子よ?!』 『でも彼は・・・』 唯それに関しては他でも無いカトルが自認し後悔をしているものであり。 『トロワには、もう辛い想いはさせたくないの!あの子には記憶が無いわ、それは辛い過去だから・・・思い出したくないからよ!』 『僕の・・・僕のせいです・・・ごめんなさい・・・トロワは、僕が犯した過ちを正す為に、犠牲になったんです・・・謝って済む事じゃないけど・・・本当に、ごめんなさい・・・』 そこは彼女とてある程度は酌んでくれた方ではありましょう、手とか出ませんでしたし(お 『そう思うなら、そっとしておいて!トロワは、“私達と居る今”が幸せなんだから・・・』 『ごめん、トロワ・・・』 『・・・うう、く・・・あれは、誰だ・・・俺は知っている?!懐かしい、感じがする・・・!』 それよりも、後悔を背負って力無く去って行く背中は、トロワに対しては大きな衝撃を与えた様で、間違い無く己を取り戻すきっかけにはなったのですが・・・。 〈カトル様、此方の空域に、交戦中のOZとホワイトファングの部隊が接近しています、このままでは此処も巻き込まれる可能性が・・・〉 『どうして?!此処には唯、静かに暮らしていたい人達が居るのにっ?!』 もっと単純で救い難い事態が、いよいよトロワを戦地に引き戻していくものでした。 『糞、OZめ、コロニーを背にするとは!』 ロームフェラ共とホワイトファングによる攻防戦の影響が、トロワ達のコロニーにまで及んでしまったのです。 『皆で客達を誘導してくれ!他に手の空いている者は動物達を頼む!!』 これでは興業所では無い処か、両軍なし崩しにコロニーにダメージが入る様な戦いを仕出かしていました。 『一体何が起きてるの?!』 『戦闘です、コロニーの近くでモビルスーツ戦が始まりました』 一応加減や遠慮は見受けられるものの、そんなものは己の生命と天秤にかけられるものでは無く、何時破局が招かれるものか知れたものではなし。 『どうして?!私達は静かに暮らしていたいだけなのに?!一体どれだけの犠牲を出せば気が済むのよ?!』 『・・・っ』 『もう嫌!大切な人を喪うのは、もう嫌よ・・・』 それを唯やり過ごせる事を祈るしか無い。 そんな者達の代理として起つのもまた、白い悪魔と眷属達と言えます。 『泣かないで、姉さん・・・姉さんは俺が守るから』 『トロワ・・・』 『僕も、もう誰も喪いたく無い・・・君は僕を、僕の心を救ってくれた・・・だから今度は、僕が皆を守るよ・・・ガンダムは、その為に創られたんだよね?』 カトルはこの理不尽を前に果敢に挑むもので、今回は宇宙まで戻せたサンドロック共々全軍を向こうに回して阻止を試みるもの。 『あ、あれはガンダム?!』 『これ以上コロニーは傷付けさせないよ!!』 ・・・正直両軍のトーラス相手にするには厳しい性能差ではありましたが、この場は男の意地を貫き通したのです。 『呼んでるんだ』 『誰も、呼んでなんて・・・』 『解る・・・アイツが泣いてるんだ』 それを気のせいだと見過ごす程、トロワも薄情なままでは居られなかった形です。 『駄目よ!貴方はあんなに辛い目に遭ったのに、また戦うつもりなの・・・あ・・・』 『昔、“誰かが”言った様な気がする・・・感情のままに行動する事は、人間として正しい生き方だ、と』 『・・・どーしても・・・行ってしまうのね・・・強情な所は、ちっとも変わって無いんだから・・・馬鹿よ』 孤軍奮闘しているカトルの苦しみを察したか、殆ど何も思い出せぬまま彼の力となるべく出立してしまったのです。 『必ず生きて帰って来るよ、姉さん』 『トロワ・・・本当に、馬鹿なんだから・・・』 この意志の強さにはキャスリンも根負けした形で、涙と共にトロワを見送る他無かった形です。 『・・・こんな事は・・・終わらせなくちゃいけないんだ・・・あ?トロワ・・・?!』 ・・・斯様にコロニー側では混沌が広がる只中において。 『ふふふ、いよいよリリーナ様が“世界の頂点”に立つ日が来たのですわぁ・・・皆驚きましてよ?私自分の事の様に嬉しいの・・・あらリリーナ様、そんな御顔は駄目ですわ、もっと優雅に、微笑んでいらして?貴女は今日から、世界の女王なのですから』 デルマイユ“に”祭り上げられたリリーナによる、連合国家建立と武装解除要請は、今正に死生の只中に居る者達には、当惑の方が強いものだった形です。 〈全世界の皆さんに申し上げます。私、リリーナ・ピースクラフトは、本日をもってロームフェラ財団の代表となりました・・・しかしこれはロームフェラ財団の為ではありません、世界の紛争を無くし、平和な時代を築く為に、皆さんと共に歩いて行く事の出来る“最善の道”の第一歩であると考えて居ます〉 五飛とかはこの辺りで既に、戦う者の心を置き去りにしている、等と憤っていた様ですが、その辺りの摺り合わせは2年後ヒイロとタイマンして何とかするとして(お 〈皆さん、武器を捨て争いを止めて下さい。きっと皆さんが願う未来は同じ筈です。私と共に、その未来へと進もうではありませんか・・・私は此処に世界の紛争の元である、国家の垣根を取り除き・・・地球を一つの国と考える、世界国家の設立を宣言します〉 『財団も考えたものだ、確かに彼女ならロームフェラに人心を吸収する事が出来る』 トレーズも嗤って居ましたが、デルマイユの姦計には大きな穴がある事をまるで気付いて居ない。 『・・・だが、それがロームフェラにとって、リスクが大きい事に気付いて居ないようだが?』 ドロシーとかは解って居て事の趨勢を見守って居た方でしたが・・・既にロームフェラとて、単純な力を振りかざして支配者を気取る事には、疲れ果てていたのですから。 〈反ロームフェラを掲げ独立運動を開始した、コロニー側のリーダーカーンズは、ゼクスに接触し反乱の象徴であるガンダムと共に、宇宙へ上がる事を要請した!〉 そうした動向をカーンズ等は寧ろ好機と捉える方であり、今後の組織体制を盤石とすべく、リリーナと対等かそれ以上のカリスマを有するもう一人のピースクラフト・・・ミリアルド事ゼクスを取り込む事を画策するのです。 〈その頃宇宙では、カトル達のシャトルが攻撃を受ける。記憶が戻らないトロワも、トーラスで出撃するのであった〉 自分では組織の長は務まり切らないと、謙虚と言うか逆方向にプライドが高過ぎるが故の奇策であり、長い目で見れば迷采配と言えましょう。 〈新機動戦記ガンダムW第39話「トロワ戦場へ帰る」〉 が、確かにカーンズのみでは辿り着けない境地へと、全人類を誘う方ではあったのです。
by zendam
| 2025-09-14 16:01
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